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たぶんゲームオーバー

気付かないふりーくす

スピッツ『ハチミツ』 ~including bonus track:「彼女との想いで (20th Anniversary Edition)」

 
01:「ハチミツ」
かわいい。こんなかわいらしい曲を大の男がうたってしかもそれが自然とハマってかわいらしく聴こえるだなんて・・・。確かにマサムネ氏は永遠の少年みたいな歌声してるけどだからってこんなにもサラっと歌われてしまっては聴いてるこっちだって困る(何がだ)。後にも先にもこんなにかわいい男性ボーカルの曲聴いたことがないと思います。アレンジは結構かっこよかったりするんですけどね。ああかわいい。


02:「涙がキラリ☆」
今こんなタイトルで出されたらチャラい以外の感想出てこなかったかもしれない。危なかった・・・。イントロからずっとベースラインを追っかけてしまう曲。スピッツ的には浮いてる気がするけどやっぱりいい曲です。この曲聴いて七夕好きになりましたしね。


03:「歩き出せ、クローバー」
今聴いてもグッときますね。何せ“君の声 優しいエナジー”ですよ。グッときますよね・・・。サビやギターがかっこいい。初めて聴いた時もかっこいいと思ったんじゃないかな。初めてかっこいいと思った曲はB'zの「ねがい」なんだけどその次にかっこいいと思った曲かも。


04:「ルナルナ」
ついつい口ずさみたくなっちゃいますよね。帰り道に口ずさんだりした人、結構いるんじゃないですかね。僕もその一人です。今でもそらで歌えるんじゃないかな。歌いませんけど。それにしてもなんて眩しい世界なんでしょう。口ずさみながら涙腺が緩む。あとカポカポ鳴ってる音が好き。


05:「愛のことば」
当時は聴いてると自殺したくなる曲とか話してた気がする。今はどうなんだろうな・・・うーん難しい。まぁ自殺したくはならないかな。映画みたいな曲ですね。こういうイメージの映画が観たい。そういう意味でもアルバム中最もムーディな曲かと。何度も聴いてるクセに何故かフェイドアウトで終わるという誤った認識が中々頭から離れてくれない。


06:「トンガリ'95」
メンバー曰くスピッツのテーマソングらしい(wiki参照)。スピッツのライヴにはまだ行った事がないんですけど、いつか行く事になったらこの曲でノリノリでシンガロングしちゃったりしたいですね。テーマソングですしね。もちろん他にも聴きたい曲たくさんあります。


07:「あじさい通り」
勢いよく6曲目が終わった瞬間このとぼけたレゲエみたいなイントロが流れてくるのほんと好き。当時も変な曲って思いながら聴いてたんじゃないでしょうか。「ハチミツ」も相当変な曲なんですけどね・・・。とぼけた感じのメロに乗って歌われる“愛というよりずっとまじめなジョーク”とは一体何なのでしょうか。


08:「ロビンソン」
自分がポエムみたいなものが好きなのってスピッツの影響なのかもしれないな、ってたった今気付いた。それだけ真っ向からさも当然の様にポエムを歌としてうたってるのって昔も今もほとんどいない気がする。これなんてそれの最も分かりやすいカタチのひとつだと思うのですが、なんでそんな曲が空前のロングヒットを記録したのか今でもよくわかりません。派手なタイアップが付いてたわけでもなしに・・・。みなさんも好きだったのかしらポエム。なら嬉しいんですけどね。あとギターってこんなに綺麗な音もするんだって思いました。


09:「Y」
一期一会 Sweets for my SPITZ』のGOING UNDER GROUNDのカバーが好きで良く聴いてたらそのイメージが強く残るようになっちゃってオリジナルがやたら暗く聴こえてしまう現象が・・・メッセージソングっぽいからなんかもったいない・・・。にしてもあのトリビュートアルバム良すぎましたよね。この曲の他にセロファンの「夢追い虫」、小島麻由美の「夏の魔物」がべらぼうに好き。


10:「グラスホッパー
子供心にエッチな歌なのかな・・・とか思ってましたね。だけどそんなムーディな曲でもなくてやたらロックだし・・・これ若気の至りってやつなのかな・・・、とか。「Y」みたいな暗めな曲の後にこういうアッパーな曲で突っ走ってラストに突入って構成はやっぱりアガります。


11:「君と暮らせたら」
このアルバムを聴いて過去作を振り返ってみると、アルバム中この曲が一番スピッツらしいと感じるのは僕だけでしょうか。そういう曲で終わりを迎えるというのはなんだか素敵です。それにしてもあんなにかわいい曲で始まって“可愛い歳月を君と暮らせたら”と歌われる曲で終わるとか・・・ああああああああああっ!!!!!(思わず布団に飛び込み枕を抱きながら43分間程転がりまわる)・・・そんな感じの曲です。そしてそんな感じのアルバムです。






 


本日2015年9月20日で、スピッツの大ヒットした6枚目のアルバム『ハチミツ』がリリース20周年を迎えました。おめでとうございます。今日という日を無事に迎えられて僕自身嬉しいです。まずはその奇跡に感謝を。20周年記念盤期待してたのですが結局出なかったですね。残念。『ハチミツ』は僕が一番好きなスピッツのアルバムで、僕が今まで生きてきた中で最も聴いたであろうアルバムで、僕が初めて聴いたアルバム単位での作品で、そして何よりも、音楽を好きになるきっかけをくれた大切な一枚です。初めての入り口がこのアルバムだなんて、なんて幸福な出会いだったのでしょう。僕はこれを聴いて音楽が好きになりました。・・・それは確かなのですが当時はちょっと事情が違うというかなんというか。音楽を好きになろうとした、というのが正しいと思います。僕はこのアルバムを、初恋の女の子から借りました。



親父が音楽好きだったのでそれなりに慣れ親しんではいましたが、その頃自分から聴くということはまずなかったと思います。当時の僕は音楽よりもマンガが好きで、誰とも遊ばず家に篭って延々マンガを読んでるような根暗野郎でした。今と大して変わりません・・・。ある日何かの折に彼女が話しかけてきてマンガの話で盛り上がりました。確か掃除の時間中で、「『サイレントメビウス』の絵ってケバくない?」って話をされた事を今でもふと思い出してはちょっと笑ってしまいます。僕は麻宮騎亜の絵はケバいという理由で氏のマンガは読んでなかったのです。そんなこんなで意気投合してオススメのマンガを貸し合うようになりました。さすがに校内でマンガを裸のまま貸し借りするのはマズイという事で、後日僕の浦和レッズのスパイクシューズ入れるためのバッグ(形的にそうだと思うんですけど)に入れて渡すというカタチに落ち着きましたがサッカーに特に興味のなかった僕がなんでそんなの持ってたのか未だに謎です。彼女は少女マンガ中心でしたが少年マンガも結構持ってました。浅田弘幸というカッチョイーマンガ家を教えてくれたのも彼女です。『I'LL』はマイバイブルのひとつ。僕はあだち充作品とか『AKIRA』とか『3×3EYES』とかを貸した憶えがあります。小学生の頃から意味も分からずに『AKIRA』や『3×3EYES』読んでるような嫌なマセガキだったんですよね・・・。で、どんな風に始まったのかは憶えてないのですが、彼女は借りたマンガの感想やら日常生活での四方山話やらを綴ったメモ用紙をマンガに挟みこんできました。僕もそれにならってお返事やら借りたマンガの感想やら日常生活での四方山話やらを書いた紙をマンガに挟むようになりました。文通・・・のようなものでしょうか。毎回毎回、何書けば彼女はちゃんと読んでくれるか、何書けば彼女は喜んでくれるか、なんて夜更けにウンウン悩みながら書いたものです。驚く事にそんな関係が週に2、3回、1年の2学期から3年の卒業まで続きました。僕は他人とのコミュニケーションが苦手で異性と話すのなんてもってのほかみたいな典型的な超奥手野郎だったので、こんな絵に描いたような青春送れるはずないだろと我ながら今でも信じられない気持ちでいっぱいなのですが、その時もらった手紙の数々は確かにここにあるんですよね(全部じゃないと思いますが大半は大切に保管してるんです。どうだキモかろう・・・)。きっと彼女のやたら気さくで明るい性格が後押ししてくれたんだと思います。あと彼女はなんとボクっ娘だったので、話してる間はあまり異性を感じなかったりしたのかもしれません。ボクっ娘について当時は特に不思議には思ってなかったのですがやっぱり希少種中の希少種だったのですね・・・現実世界では。エロゲやなんかでボクっ娘にやたら弱いのはこのせいです。ほんとどうでもいい・・・。とにかく、こんな性格の僕に話しかけてきてくれた女の子、こんな性格の僕が好きにならないはずがないでしょう。あの瞬間から既に恋に落ちていたんだと思います。



彼女はマンガの他に音楽も好きでした。特にスピッツが大好きで、手紙にもよくスピッツの話が書いてありました。当時は「ロビンソン」が大ヒット、流石にその曲位は知ってましたが逆を言うとその曲位しか知りませんでした。で、程なくして彼女がマンガと一緒にCDも貸してくれるようになったのですが、最初の方に貸してくれたのが『ハチミツ』でした。僕はそれまでアルバムという存在は知っていても聴いたことはありませんでした。初めて聴いた時の感想ははっきり言ってよく憶えていません。曲がたくさん入ってる!程度だったかもしれません。が、こう思った事ははっきりと憶えています。彼女が好きな音楽をもっと知りたい、彼女の好きな音楽をもっと好きになりたい、と。以来、毎日のように『ハチミツ』を聴き込みつつ彼女の好きな他のバンドやアーティスト、よく観る音楽番組やよく聴くラジオ番組なんかを教えてもらってはマメにチェックしました。彼女はスピッツの他にラルクも大好きでした。彼女が教えてくれたNHK-FMミュージックスクエア」は学生時代の音楽情報源の全てであり自分の音楽的嗜好を方向付けてくれた思い出深いラジオ番組です。これ聴いてなければミッシェルやブランキーに出会えなかったかもしれない。その流れで自分もいいなと思ったバンドやアーティストを教えたり、もちろん少ないこづかい貯めてCD買って貸したりもしました。自分が初めて貸したCDはB'zだったかミスチルだったか・・・初めて買ったCDはミスチルだったと思うんですけど。ミスチルの「花 -Memento-Mori-」とスピッツの「チェリー」のシングルが同じ発売日で、僕がミスチル、彼女がスピッツを買って後日貸しあったり、とか今思えばなんとまあかわいらしいエピソードって感じです。僕の方が安く済みましたけど・・・(「花」は1曲入り500円シングルでした)。そんなこんなで時が経つにつれて、最初はぶっちゃけ気を惹く目的だったにも関わらず、自分自身もこのアルバムが、そして音楽が物凄く好きになってしまって・・・。音楽聴くのが楽しくてしょうがない、彼女と音楽の話するのが楽しくてしょうがない。最終的には自分の方がCD貸してたんじゃないかな。それぐらいCDばっか買ってたような気がします。こんな感じで、僕は音楽を好きになっていったのです。なのでまぁ、正確には違うんだろうし発売日付近に聴いたわけでもないのだけれど、スピッツの『ハチミツ』が発売された1995年9月20日、その日が僕が音楽を好きになった記念日で、初恋の君との思い出の日、みたいなものなのです。それから今日で20年が経ちました。僕は今でも音楽が好きで、おかげで素晴らしいミュージシャンや素晴らしい作品、そして音楽という趣味を介して様々な人達と出会う事ができています。こんな幸せ、彼女がいなければ手に入らなかったでしょう。



チキンな僕は結局告白することなく卒業してしまいました。手紙にもたまに書かれてましたが、彼女には好きな人がいて、それがまたイケメンな出来杉くんみたいな野郎で、僕自身結構いい奴だと思ってたのでかないようがありませんでした。ですがそんなのは言い訳です自分が勇気なかっただけです。でもこれも含めていい思い出だったというか。話したり手紙のやりとりしたりするのが何よりも楽しくて、それだけで他には何もいらないや、みたいな感じだったので。もちろん好きでしたけど。そういう感情以前に友人であり、師匠のような存在だったんだなと改めて思います。そう、師匠。色んなマンガや音楽を教えてくれたのはもちろん、彼女との交流があったからこそ、ちょっとは人付き合いマシになって過度に緊張することなく誰とでも割と自然に話せるようになったんだし(なってるよな・・・?)、趣味が合いそうな人と意思疎通図りたがるようになったんだし、こういうの書くの好きになったんだし・・・そんな自分を好きでいられるんだし。学校では教えてくれない大切なことをたくさん教えてくれて、自己を作りあげてくれた、師匠。彼女がいなかったら今の自分は存在しません。大げさでもなんでもない。卒業後彼女とは成人式でばったり会って二言三言交わしただけで、それ以降は会ってもいなければ連絡もとっていません。直接会ってお礼を言いたいのは山々なんですがやっぱり勇気がありません。もしかしなくても全く成長していないのかもしれません・・・。でももしも会えたのなら、お礼と共に、そうだな・・・あの時できなかった『惑星のさみだれ』ときのこ帝国の話がしたいですね。彼女はマンガ家になるのが夢で、手紙にもたまに絵を描いたりしてました。気付かぬ内にうちに彼女のマンガを読んでたりするのかもしれません。そうであることを切に願います。



傍から見たらいつまでもウジウジと初恋の思い出なんかに囚われ続けてるからいつになってもうわついた話のひとつも出てこないんじゃないかって感じなのでしょう。読んでくださってる方々に相当キモい奴だと思われても仕方ありません。自分でもたまにそう思います。でも自分が自身を好きである以上、自分だけはこれを大切な宝物として、大切な誇りと信じてこれからも持っていかなくては。そう思うのです。もしかすると彼女にとっては良い思い出ではなかったかもしれません。それでも、せめて自分だけは。ブログに書いて今日投稿する事は去年辺りからずっと考えていました。自身が胸を張って誇りだと思えるものは積極的に誇っていくべき。それが単なる過去の思い出のひとつだとしても。そう自分に言い聞かせながら。



数年前に一番最初のブログを始めた時からずっと書きたかったのですが中々踏ん切り付かないでいました。ようやく書き切れそうです。これもきっと彼らのおかげなんでしょう。ありがとう、スピッツ。ありがとう、初恋の君。貴方達のおかげで今までとても幸せな時間を生きることができました。これからも楽しくいかせてもらうぜ。ベイベー。





20年という数字は単なる数字に過ぎないのかもしれませんが、日本人故ひとつの区切りとして刷り込まれてきました。そういうの嫌いじゃないです。20歳になっても全く実感湧いてこなかったのですが、今になってようやくそんなようなものを感じられています。僕はこれからもきっと大人にはなれないのでしょう。それでも、誇りを誇りのままこれからも持っていけるように、少しは強くならなきゃな、とか思います。これを書くにあたって記憶があやふやな部分もあるので久々に手紙を読み返そうとしたのですがやめておきました。そしてこれを書き上げました。こういうとこからちょっとずつやっていこうと思います。